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「CLUB CEO」放送情報 【120回放送】株式会社リファインバースグループ 越智 晶 代表取締役社長

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経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組「CLUB CEO」(interfm 毎週日曜日朝7:00放送 パーソナリティ:弊社代表五十嵐彰)に株式会社リファインバースグループから越智 晶 代表取締役社長にご出演いただきました。番組の概要は下記のとおりとなります。


※1枚目 後列左から越智社長、SMBCCF飯村さん、五十嵐。前列左からZ世代ゲスト宮内さん、宮川さん。2枚目 左から越智社長、五十嵐。

放送日 : 2024年7月14日(日) 朝7:00-7:55
放送局 : interfm
出演者 : 越智 晶(おち あきら)さん

(株式会社リファインバースグループ 代表取締役社長)

略歴>
1970年 愛媛県今治市生まれ
実家は創業100年近いタオル染色の3男として誕生
1993年 明治学院大学法学部卒業
1993年 株式会社ノエビア入社 営業部門
1998年 大前ビジネスディベロップメンツの設立に参画。
2003年 リファインバース(株)設立。代表取締役に就任
2016年 東証マザーズ上場

Z世代 : 宮内 愛音さん(慶應義塾大学 総合政策学部 4年生)

活動>災害被災地に残された爪痕を理解することに関心があり、慶應大学で研究中。東日本大震災の被災地にて、企業研修ツアーの請負、地域企業を支援、サポートする合同会社を運営。

Z世代 : 宮川 亮さん (早稲田大学 人間科学部 人間環境科学科 2年生)

活動>横浜市の市議との環境に関する意見交換会への出席、環境NGOの第一人者の方との対談、企業からの要請でゲストスピーカーとして登壇等、環境活動に関する活動を16歳から行っている。「気候変動への危機感が浸透していない、危機感はあってもなかなか行動には移せない」との問題意識が生じたことから、人間の”やりたくなっちゃう”心理を用いて、ストレスフリーに環境配慮した行動変容を促すためのアイデアを集合させたプラットフォーム創りを模索中。

放送内容: 廃棄物を資源に変える、サーキュラーエコノミーを推進するリファインバース

廃棄物や未活用資源を、新しいテクノロジーとスキームを駆使してビジネス化し、サーキュラーエコノミーを実践する企業「リファインバースグループ」。一般的には環境ビジネスの一部として位置づけられるが、純粋にビジネスとしての追求を行っている。

環境への負荷を低減、新素材の開発

従来、石油からプラスチックを製造していたところを、リファインバースはカーペットや漁網など、通常はゴミとして捨てられていたものを資源として活用する技術を開発。これにより新しい素材を作り出し、環境への負荷を低減している。また、ビジネスとしてもコスト競争力があり、関わる人々が皆儲かる仕組みを構築。

海洋プラスチックゴミのリサイクル

海洋プラスチックゴミの約4割を占める漁網を独自技術でリサイクルし、廃漁網から再生ナイロン樹脂を製造。この再生ナイロンはREAMIDE(リアミド)」として、アパレル製品やカバン、自動車部品や建築資材など、高品質な再生素材としてさまざまな用途にアップサイクルされている。石油由来のナイロンと同等の質と価格で提供できる点も大きな強みとなっている。

廃プラケミカルリサイクル事業の新展開

三菱ケミカル社との協業(資本業務提携)により廃プラスチックから石油に代わる資源として活用する事業を開始。
従来は主に埋立やサーマルリカバリー(熱利用)による処理が行われてきたが、新たなケミカルリサイクル技術の導入により、廃プラスチックを油化してナフサを回収し、再びプラスチック素材を製造することに成功。環境負荷の低減と持続可能な資源利用を目指しており、プラスチックゴミ問題に対する効果的な解決策となることが期待されている。

鳥羽根を原料とした新素材「ReFEZER」の製造

グローバルで年間約3百万トン発生する鳥羽根は大半は廃棄処理されている。同社が独自に開発した技術により、鳥羽根を構成するたんぱく質であるケラチンの樹脂化に成功。「ReFEZER」は非石油由来のバイオプラスチックとして注目を集めており、その生分解性も大きな特徴となっている。土壌や海洋のいずれにおいても分解するため、環境に優しい素材となっている。さらに、ケラチンは窒素を多量に含んでいるため、分解後の窒素分は土壌の肥料成分として有効に利用できる。

Waste to Wealth 役目を終えたモノたちが、「新しい富」に生まれ変わる場所。

ゴミから富をつくる。色々な廃棄物もテクノロジーによって価値のあるものになって資源として循環していくだろうと私たちは考えている。

未来創造会議テーマ『環境意識の作り方』(Z世代→経営者)

宮内さん:環境問題は全人類にとって必要不可欠な課題だと理解していますが、個人としてその重要性を自覚することは難しいと感じています。特にリファインバースさんが設立された時期は、一般の人々にとって理解が得られにくい時代だったと考えています。この点に対して、どのようなアプローチをしてきたのでしょうか?

宮川さん:私自身、環境活動を始めた当初は西洋の動向を見習って行動していましたが、日本で同様の取り組みをする際には冷たい視線を浴びることが多くありました。受け入れられにくさを感じ、環境づくりが重要なテーマだと痛感しました。

越智さん:環境意識の醸成や行動変容を促進するのは難しい課題ですが、どの時代においても多くの人々がより良い未来を目指しています。従来は石炭や石油をエネルギー源として活用し、良い未来を創造してきましたが、その過程で気が付いていなかった課題にも対処しなければなりません。最良の選択をし、技術を開発し、知恵を絞り、社会が形作られていく中で課題として気候変動などがあります。これらの課題を解決し、一歩ずつ良い未来を築いていくためには、皆さん、私も含めて取り組んでいると思います。

宮川さん:現在、めぐる未来プロジェクトを推進しています。スーパーにプラスチックフリーのコーナーを設置する活動を進めています。カナダでは既にプラスチックフリーでの量り売りが見られますが、日本での導入は難しい課題です。しかし、少しずつでも推進していきたいと考えています。

越智さん:プラスチックが引き起こす問題は確かにありますが、その解決策は多岐にわたります。プラスチックを使わない代替品の開発や廃棄方法の見直しがその一例です。

宮内さん:私たちの目標はプラスチックの完全な廃止ではなく、環境に配慮しながら使用を減らし、便利さを保ちつつあります。これが持続可能なアプローチだと考えています。

越智さん:新しいアプローチとして、当社が開発した鳥の羽根を原料とした新素材「ReFEZER」というバイオ素材があります。食肉用の鳥の羽を再利用することで、廃棄後の海洋、土壌分解を行うことができ、分解後の成分は肥料として有効活用ができる素材です。

宮川さん:この取り組みはまさに環境ビジネスの一環ですね。環境活動を通じて得た問題意識をどのように解決し、具体的な形にしていくか、今後の方向性について模索しています。

越智さん:私たちはビジネスの力を信じています。ビジネスは社会を変える大きな力になると考えています。消費者の行動変容や意識改革を促進するために直接働きかけることができます。消費者が良いと思って手に取った商品が実は環境に優しいものだった。それをビジネスとして成り立たせることが私たちの目指す方向です。このような社会が理想的だと考えます。

番組を通じてZ世代の感想

宮内さん:ピュアにビジネスを追求してきたというお話を聞いて、環境問題を解決することだけではなく、利益を追及することでそれによって継続できるという点は大事にしていきたいと思いました。

宮川さん:いつの時代もよりより未来をつくりたいという言葉が心に残っています。各々がどのような形であれ、事業や活動を行っている中で、根幹にあるのはいい社会をつくりたいということを再認識することができました。

越智さんにとって、「未来のサーキュラーエコノミーとは?」

>『終わりのない富を作ること』

選曲:

1曲目)Every Little Step(Bobby Brown)※越智さん
2曲目)Change the World(Eric Clapton)※越智さん
3曲目)Dreamland(BENNIE K)※宮内さん
4曲目)カナタハルカ(RADWIMPS)※宮川さん

企業情報:株式会社リファインバースグループ
設 立:2021年7月
代表者:越智 晶
所在地:〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-2-1
事業内容:再生素材の製造販売
資本金:1億6,038万円
社員数:211名

~SMBCグループ協力~
『お金とくらしのトリセツ』
講師 :SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 飯村 由似さん
テーマ :「お金の機能」

内 容 :お金の歴史は物々交換から始まり、物品貨幣、金属貨幣、紙幣へと進化した。お金には交換機能、価値保存機能、価値尺度機能があり、それぞれが生活において重要です。
お金には以下の3つの主要な機能がある。
1. 交換機能
お金は物々交換を容易にする。ある人が持っている物を他の人が欲しがる物と
交換する際に、お金を介することで直接的な交換を行わずに済む。
例えば、漁師が釣った魚をお金と交換し、そのお金で他の人から卵を購入することが
できる。お金は市場経済での商品やサービスの交換を効率的に行う手段となる。
2. 価値保存機能
例えば、食料品や生活必需品のような消耗品は保存性が限られているが、
お金に交換しておけば将来にわたって価値を維持できる。
3. 価値尺度機能
金額を基準にし、価値を明確にすることで、異なる種類の商品やサービスの価値を
比較することが可能となる。


※ゲストCEOとZ世代ゲストとの収録の様子。(写真左側は越智社長。写真右側はZ世代ゲスト宮内さん(左)、宮川さん(右)


※1枚目:リファインバースの工場で洗浄された、実際に使用されていた漁網。2枚目:漁網を粉砕したもの(左)左の瓶を熱で溶かして固めたものが再生ナイロンコンパウンドREAMIDEとなる(右)


※漁網を再生したREAMIDEからできた糸(写真左側)とポーチ(写真右側)
画像9
左からZ世代ゲスト宮川さん、宮内さん、越智社長

 

なお、この番組の放送に収まらなかった完全版はAuDee、Spotifyでお聴きいただけます。

・AuDee公式ページはこちら:https://audee.jp/program/show/100000357

さらにZ世代のメディアコミュニティ「Steenz」では、オリジナル動画コンテンツとして、
放送とは異なる目線で、経営者とZ世代の熱のこもった対談の模様を配信していきます。
・Steenz公式ページはこちら:https://steenz.jp/

・アフタートーク動画はこちら:https://www.youtube.com/watch?v=xBF-VZi9hAg

■Steenz(スティーンズ)とは?(https://steenz.jp/
多様性の時代を生きる10代がもつ「自分らしさ」にフォーカスし、その生き様を賞賛し、個性を磨き続けられる社会を実現させるためのメディア・プロジェクト。

■CLUB CEOとは?
「経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組」をコンセプトに、毎週日本を彩る『真の』経営者をゲストにお迎えし、経営者の人柄や事業内容に迫るだけではなく、
小学館が運営する10代向けメディアコミュニティ『Steenz(スティーンズ)』ならびに
幼児から中高生・社会人まで教育サービスを総合的に展開する株式会社ウィザスと連携し、Z世代が持つ「価値観」や「社会課題」を経営者と一緒に考え学んでいく番組です。

<番組概要>
番組名 :「CLUB CEO」
放送局 : interfm
放送日 :毎週日曜日 AM7:00-7:55
進行 :ナビゲーター五十嵐彰(株式会社CMerTV代表取締役社長)04095