CMerTV

NEWS

「CLUB CEO」放送情報 【105回放送】PwCコンサルティング合同会社 大竹伸明様 (ご出演時: 代表執行役CEO/現職:会長)

記事はこちら

経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組「CLUB CEO」(interfm 毎週日曜日朝7:00放送 パーソナリティ:弊社代表五十嵐彰)にPwCコンサルティング合同会社から大竹伸明 代表執行役CEO(当時、現在は会長)にご出演いただきました。番組の概要は下記のとおりとなります。

※1枚目 後列左から大竹さん、SMBC飯村さん、五十嵐。前列左からZ世代ゲスト小森谷さん、川崎さん。
2枚目 左から大竹さん、五十嵐。

放送日 : 2024年3月31日(日)朝7:00-7:55
放送局 : interfm
出演者 : 大竹伸明(おおたけ のぶあき)さん

(ご出演時:PwCコンサルティング合同会社 代表執行役CEO/現職:会長)

略歴>
1967年 東京都出身 早稲田大学商学部卒業
1991年 プライスウォーターハウスコンサルティング株式会社入社
1991年 ドイツSA PAG駐在、製品日本化プロジェクト従事(2年間)
帰国後SAPジャパン立ち上げ支援プロジェクト参加
2002年 IBMビジネスコンサルティングサービス株式会社入社
2010年 日本マイクロソフト株式会社入社
2014年 PwCコンサルティング合同会社にパートナーとして入社
2018年 PwCコンサルティング合同会社常務執行役パートナー
2020年 PwCコンサルティング合同会社代表執行役CEO就任
2021年 PwCアジアパシフィックコンサルティングリーダー就任
2024年 PwCコンサルティング合同会社会長就任

Z世代 : 小森谷 周大さん(東京大学 教養学部理科一類 1年生)

活動>日米英各国の現地校で学んだ経験から、国内外での挑戦の在り方に明確な差を感じ、その背景に潜む既存の社会構造が敷いたレールから若者を解き放つことをテーマに活動。現在は東京大学に通う傍ら、アントレ精神を持った学生が各々の活動テーマをもって、他学生とのチームアップや企業とのフラットな交流ができるオンラインプラットフォームの事業化に取り組む。

Z世代 : 川崎 健士朗さん (早稲田大学 国際教養学部 3年生)

活動>高校生の時にフランスに留学し、ヨーロッパの気候変動に対する熱量、研究の進歩に驚かされる。早稲田大学ビジネスプランコンテストにて、CO2排出関連のプロジェクトで優勝。その後、大学2年次にはCO2排出の勉強をさらに進めるためイギリスのオックスフォード大学に留学。CO2の排出権(カーボン・クレジット)の取引を専門に研究している。

放送内容:PwCコンサルティングの役割と展開

PwCコンサルティング合同会社(以下PwCコンサルティング)は、PwCグローバルネットワークの一員として、戦略策定から業務改善、マネジメントコンサルティング、デジタルトランスフォーメーション(DX)、グリーントランスフォーメーション(GX)まで、多岐にわたるコンサルティングサービスを日本で提供している。大竹さんはアジア全体を統括し、日本だけでなく国境を越えたプロジェクトも手掛けている。

 

業界の変革と挑戦

アジアのビジネス環境は急速に変化しており、米中のデカップリングや地政学的リスクなど、従来の最適解が通用しない時代となっている。特に日系企業はアジア市場で大きな役割を果たしており、PwCコンサルティングでは新しいサプライチェーンの 構築やクロスボーダー案件に対応するニーズが高まっている。

未来創造会議テーマ『グローバルで働くとは?①』(Z世代→経営者)

小森谷さん: 集まっている皆さんには、何かしらグローバルなバックグラウンドがあると思います。今後グローバルで活動していく際に、どのように日本人としてのアイデンティティを保ちながら折り合いをつけていくかを議論していきたいです。

大竹さん: その視点は非常に良いと思います。私見ですが、日本人としてのアイデンティティを持つことは重要です。グローバルで働くには様々な局面がありますが、仕事の本質を理解することが大切です。国境を越えたマルチカルチャーな環境で働くことが前提であり、文化や宗教による違いがあるため、利益相反が発生することもあります。それを解決することがグローバル人材として働く上でのポイントです。言語のスキルも重要ですが、基本的には利益相反する状況でいかに合意点を見つけるかが仕事になります。私の経験から言うと、まずは相手に寄り添うことが大切です。日本人としてのアイデンティティを持ちながら、相手の歴史、背景、文化を理解し、徹底的にリスペクトする必要があります。情報が多くある現在ですが、それだけで理解した気になるのは良くありません。必ず行動を起こし、確認することが重要です。リスペクトが行動に表れ、相手に伝わります。また、日本人としてのアイデンティティを持つ中で、目的や目標が何かを明確にすることも重要です。国益や国力を意識しながら活動することが大切です。自分たちの歴史、背景、文化を大事にしつつ、相手と対峙していくことが重要です。押し付けることも寄り添いすぎることも良くありません。最適な合意点を探し続けることが、持続可能な関係を築くための鍵です。

小森谷さん: 場数を重ねることも大切ですが、初めてそうした環境に放り込まれると「負けないぞ」という気持ちになりがちです。まずは知り、調べることが重要ですが、知った気になるのではなく、対話を通じて理解を深めることが必要です。頭でっかちにならず、対話を重ねることが大切だと思います。それをどう広げていくかが次の課題だと思いました。

川崎さん: 私の現体験とも照らし合わせてみると、ディベート倶楽部でセンシティブな話題について討論する中で、賛成派と反対派の意見を尊重しながら議論していました。相手の考えを把握した上で主張するというスタイルは、学生ながらも良い働き方の一つに通じているのではないかと思いました。

大竹さん: 徹底的に論理的に意見を交わし合うことが大事ですが、その中で相手をリスペクトする姿勢も大切です。ディベートが終わった後に「ありがとう、とても勉強になった」と伝えることが、ディベートの一番面白いところです。

未来創造会議テーマ『グローバルで働くとは?②』(経営者→Z世代)

大竹さん: 現代は情報が氾濫しており、インターネットのない時代とは大きく異なります。以前は情報を集めてから考えるのが普通でしたが、今は「アクションを起こしてから考える」ことが重要です。実際に会い、対話し、質問することが、自分の中に実体験として入っていきます。たとえ質問がくだらなくても、知っている回答が返ってきても良いのです。それが刺激となり、インプットにつながります。日本人は「質問がありますか?」という形式的な質問をする傾向がありますが、自分が知りたいことは何でも質問するべきです。常識にとらわれず、常識と非常識を分けるのは自分のラインであり、すべてが非常識だと思っても構いません。この意識を持つことで、日本人はもっと変わるのではないでしょうか。逆に、グローバルな環境では、そのような姿勢が自然に受け入れられることが多いと思います。

 

川崎さん: 「アンラーニング(学び直し)」も重要な考え方です。学生時代だけでなく、社会人になっても初心を忘れない心意気が大事です。私の一番の関心事は環境問題、特にカーボンクレジットやCO2問題です。コンサル業界と環境問題の繋がりが見えにくいのですが、どのように貢献し、どのように解決していくのかを伺いたいです。

大竹さん: 環境問題に関しては、3日かかるところを簡潔に説明します。社会課題と環境問題を分けて考える必要があります。社会課題にはサステナビリティ、環境保護、ダイバーシティ、労働条件の改善などが含まれます。環境問題の代表的なものにはカーボンクレジット、再生可能エネルギー、CO2削減、リサイクル、サプライチェーンの環境対応などがあります。環境問題に対する取り組みの第一歩は、市民の関心を高めることです。一人ひとりの改善が集まることで、大きなインパクトを生むことができます。企業や地方公共団体がコネクティブインパクトを実現するための支援を行っています。企業にとって環境問題対策はコストがかかるため、それを飲み込むビジネスモデルを作り出すことが重要です。

番組を通じてZ世代の感想

小森谷さん:沢山心に残ったことはあるのですが、一つ選ぶなら知った気にならない、対話するということをピックアップしたいです。情報が溢れていて、勉強できる環境が整っている中で、もっと知らないことがあるということをまず自覚して、対話していくということを気付くことができました。それをもっと心に留めながら頑張りたいです。

川崎さん:アンラーニングが心に残っています。大人になって知ることが多くなっていく一方で、初心に立ち返って、知らないことは知らない。知っていることがあっても初心を忘れずに学んでいくという姿勢を忘れずにいきたいと思います

 

大竹さんにとって「コンサルティングに一番必要な能力」とは?
『質問力!』

選曲:

1曲目)第ゼロ感(10-FEET)※大竹さん
2曲目)Manbo No.5(Lou Bega)※大竹さん
3曲目)アタシは問題作(Ado)※大竹さん
4曲目)Birthday(Mr.Children)※小森谷さん
5曲目)Leave the Door Open(Bruno Mars, Anderson Paak & Silk Sonic)※川崎さん

企業情報:PwCコンサルティング合同会社

設 立:1983年1月
(2016年2月に組織変更を行いPwCコンサルティング合同会社を設立)
代表者:安井正樹
所在地:東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi Oneタワー
事 業:経営戦略の策定から実行まで総合的なコンサルティングサービスを提供
資本金:1億円
社員数:約5130名(2024年6月30日現在)

~SMBCグループ協力~
『お金とくらしのトリセツ』
講師 :SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 飯村 由似さん
テーマ :「財政問題」

内 容 :
政府は税金で収入を得て、行政サービスのために支出を行う。
これを「財政」と呼び、財政は家計管理と似ており、収入と支出の配分を考えることが基本。政府の収入を「歳入」、支出を「歳出」と言い、歳入は主に税金で賄われ、不足時には「国債」が発行されることがある。国債とは、国が資金を借りるために発行し、利息が付く。国の借金はこの国債によるもの。日本の財政は1970年以降赤字が続き、国債発行額が増加している。2021年度末には国債残高が1000兆円を超え、歳入の40%を占めた。歳出は1990年度の66兆円から、2022年度には107兆円に増加した。この増加の主な原因は社会保障費の増加。高齢化で年金・医療・介護費が増え、少子化で現役世代が減少し、負担が増している。「資産形成」が話題となっている背景には、財政問題がある。社会保障に頼らず、自分で資産を考える必要がある時代となっている。

※収録の様子(1枚目:大竹さん、2枚目:左からZ世代ゲスト川崎さん、小森谷さん)

※1枚目:左から大竹さん、Z世代ゲスト川崎さん、小森谷さん、五十嵐。
2枚目:後列左から大竹さん、SMBC飯村さん、五十嵐。前列左からZ世代ゲスト川崎さん、小森谷さん。

 

なお、この番組の放送に収まらなかった完全版はAuDee、Spotifyでお聴きいただけます。

・AuDee公式ページはこちら:https://audee.jp/program/show/100000357

さらにZ世代のメディアコミュニティ「Steenz」では、オリジナル動画コンテンツとして、
放送とは異なる目線で、経営者とZ世代の熱のこもった対談の模様を配信していきます。
・Steenz公式ページはこちら:https://steenz.jp/

・アフタートーク動画はこちら:https://www.youtube.com/playlist?list=PL2Dm5ZfZYzvOABnA1A2k9v0RC4aaOTktB

■Steenz(スティーンズ)とは?(https://steenz.jp/
多様性の時代を生きる10代がもつ「自分らしさ」にフォーカスし、その生き様を賞賛し、個性を磨き続けられる社会を実現させるためのメディア・プロジェクト。

■CLUB CEOとは?
「経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組」をコンセプトに、毎週日本を彩る『真の』経営者をゲストにお迎えし、経営者の人柄や事業内容に迫るだけではなく、
小学館が運営する10代向けメディアコミュニティ『Steenz(スティーンズ)』ならびに
幼児から中高生・社会人まで教育サービスを総合的に展開する株式会社ウィザスと連携し、Z世代が持つ「価値観」や「社会課題」を経営者と一緒に考え学んでいく番組です。

<番組概要>
番組名 :「CLUB CEO」
放送局 : interfm
放送日 :毎週日曜日 AM7:00-7:55
進行 :ナビゲーター五十嵐彰(株式会社CMerTV代表取締役社長)04095