記事はこちら
経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組「CLUB CEO」(interfm 毎週日曜日朝7:00放送 パーソナリティ:弊社代表五十嵐彰)にトムソン・ロイター株式会社から三浦 健人 代表取締役社長にご出演いただきました。番組の概要は下記のとおりとなります。
※1枚目 前列左から三浦社長、五十嵐。後列左から、学生ゲスト川崎さん、SMBCCF幸田さん、学生ゲスト小菅さん。
2枚目 左から三浦社長、五十嵐。
放送日 :2025年2月23日(日)7:00~7:55
放送局 : interfm
出演者 : 三浦 健人 (みうら けんと)さん
(トムソン・ロイター株式会社 代表取締役社長)
略歴>
1973年9月5日 富山県高岡市
1992年4月 東京大学工学部
高岡高校~東京大学理Ⅰ(船舶海洋工学)
1997年 NTT入社
1999年 NTTコミュニケーションズ(NTT分社により)サービス開発部
チーフネットワークエンジニアとしてインターネット系サービス開発
2005年 Dell(コーポレート・セールスプランニング&オペレーション)経営企画部
2007年 Microsoft(C向け、マーケティング)
2010年 Apple(iPhone市場立上げ、Apple Pay)
2020年 Apple Pay カントリーマネージャー(日本+韓国)
2022年 Persefoni Japan Country Manager
2024年 トムソン・ロイター株式会社 代表取締役社長に就任。現職。
Z世代 : 小菅 颯馬さん(筑波大学 社会・国際学群国際総合学類 2年生)
活動>茨城県出身。趣味はカフェや本屋巡り。大学では国際法や安全保障を学ぶ。
国際総合学類では、国際関係、開発、環境、文化、情報など多様な分野を学ぶ。
自身は国際関係や国際法を専攻。将来は国家公務員、海運、流通などの分野で貿易に関わる仕事を目指し学習中。
Z世代 : 川崎 裕美さん(聖心女子大学 現代教養学部 国際交流学科 3年生)
活動>2024年にフランス・パリへ半年間留学。フランス語やパリの歴史を学びつつ、デザイナーのSNS運営をサポートし、パリコレクションに参加。大学2年生時に学生団体「HER CARE」を創立し、生理用品の無償設置を通じた女性のエンパワメントに取り組む。ジェンダー学、フェミニズム、語学の役割に関心を持ち、幅広い学びを追求中。
放送内容:トムソン・ロイターの歴史
トムソン・ロイターは、カナダのIT企業であるトムソンと、1851年に創設された英国発祥のニュース通信社であるロイターが統合して誕生。ロイターは、独立性を保ちつつ信頼できる情報を提供することで世界的な評価を確立しており、日本にも1872年に進出し、パリやロンドンの金融情報を提供することでその存在感を示してきた。
2008年、トムソンがロイターを87億ポンド(約2兆1000億円)で買収し、新たな「トムソン・ロイター」として再編された。これにより、ニュースメディアの信頼性と、法人向けITソリューションの専門性を兼ね備えた企業へと進化を遂げた。
AIを駆使したB2B SaaSサービスを強化
法律、税務、国際貿易管理といった分野で高付加価値なB2B SaaSサービスを提供している。これにより、グローバルに活躍する日本企業や法律事務所に対して、業界をリードする革新的なソリューションを届けている。特にAI技術に対する積極的な投資を行い、その進化をサービスに反映している。
AIへの大規模投資と「CoCounsel」の国内導入
2024年AIに対して2億ドル(約300億円)もの投資を行った。特に法務分野に特化したAI技術の進化を目的としており、日本市場においても注目を集めている。2024年12月には、法務専門の生成AIアシスタント「CoCounsel」が日本国内で発表され、法律事務所や企業の法務部門に対して革新的なサポートを提供することとなる。
CoCounselは、複数のLLMを活用し、法律業務における効率性を飛躍的に向上させることを目指している。
専門性と信頼性の強化
ロイターにおいては、事実に基づき信頼できる情報を提供するという「信頼の原則」に基づいて、独立性を保ちながらニュースを伝えている。AIの登場により、事実に基づいた信頼できる情報提供の重要性が一層高まっている中で、「未来のジャーナリズム」について真剣に考察し、今後のメディア業界における新しい方向性を模索している。
未来創造会議テーマ『日本と世界のギャップ』(Z世代→経営者)
小菅さん: ロシア・ウクライナ戦争や米中対立など、国際環境が激変する中で、日本も2024年に国家安全保障戦略を策定し、安全保障上の大きな転換期を迎えています。こうした対立が激化する中で、国際問題の解決において日本が果たせる役割について、お伺いできればと思います。
三浦さん: 私の得意な分野でお答えしますが、安全保障や国際問題において、気候変動やESGも重要なテーマです。2030年までにカーボンニュートラルを目指す中で、日本の脱炭素技術や再生可能エネルギー、サーキュラーエコノミーに関する考え方は、世界で大きく貢献できる可能性が高いと感じています。
川崎さん: 私はパリに留学し、文化や価値観のギャップを感じました。特に興味があるのはジェンダー平等です。AI技術の進化がジェンダー平等にどのように寄与できると考えますか?
三浦さん: 重要で難しいテーマです。テクノロジーの観点から見ると、AIは採用や昇進の公平性を向上させるツールになり得ます。例えば、AIを使ってジェンダーニュートラルなジョブディスクリプションを作成したり、ビッグデータを用いて男女の給与分析を行うことが可能です。
川崎さん: AIがすべて判断し、日本のジェンダーギャップ解消に繋がるのですね。
三浦さん: ただし、AIには課題もあります。過去のデータに基づいて判断するため、過去の不平等を再生産する可能性があります。また、セキュリティやプライバシーの問題も考慮する必要があります。
未来創造会議テーマ『Z世代の日常とAIについて』(経営者→Z世代)
三浦さん: AIは今後ますます重要になると思いますが、Z世代の二人がどのようにAIを活用しているか、具体例を伺いたいです。
小菅さん: 私はChatGPTで知識の壁打ちを行っています。質問すると、AIが答えてくれるので、それを基に答え合わせをして学習しています。
三浦さん: 最終的な判断を自分で行い、下調べをAIに任せるというのは非常に良い使い方だと思います。
川崎さん: 私も生成AIを使って、大学のディスカッション用のレイアウト作成を行っています。AIを使うことで、論理的に考える助けになり、俯瞰的なアイデアを得ることができます。
三浦さん: 自分一人で考えるのには限界がありますよね。AIを活用して、情報源を整理し、自分のアイデアを絞り込んでいくという使い方ですね。 お二人とも、AIに使われるのではなく、必要な部分を選び取って使っている点が素晴らしいですね。AIやそのインターフェイスがもっと使いやすくなるために、どんな改善が必要だと感じますか?
小菅さん: AIを使う上でのハードルは、使いこなせる人とそうでない人が分かれる点です。
三浦さん: 確かに、AIを使う人と使わない人では、パフォーマンスに差が出ることがあります。意識して活用していくと良いと思います。
川崎さん: 時々、期待した回答と異なる場合や、事実と違うソースが出てきたりすることがあり、情報を見極めることが大切だと感じます。
三浦さん: ChatGPTのようなAIはWeb全体からデータを引き出しますが、私たちが開発しているAI(例: CoCounsel)は、特定の分野に特化してデータを取得します。そのため、回答のバリエーションは少ないですが、信頼性は向上します。AIを上手に使えば、川崎さんが言った問題も解決できるかもしれません。
番組を通じてZ世代の感想
小菅さん:気候変動というところで国際協力の場で日本の果たせる役割、自分の知りたいことを教えて頂いただけではなくて、AIの向かい方、日々の使い方について向き合えたと思います。
川崎さん:ジェンダー格差の解消にAIの技術がどのように活用できるかというお話がとても印象的でした。採用昇進、給与格差、ジョブディスクリプション等あらゆる場面でAIを活用していける可能性をお聞き出来て、新しい気づきとなりました。
三浦さんにとって、「テクノロジーがもたらす幸せとは?」
> 『自分が本当に時間を使いたいことに時間を使えること』
選曲:
1曲目)LOVE PHANTOM(B’z)※三浦さん
2曲目)ALL YOU NEED IS LOVE(THE BEATLES)※三浦さん
3曲目)ヘッドライナー(レトロリロン)※小菅さん
4曲目)サーフ天国、スキー天国(松任谷由実)※川崎さん
企業情報:トムソン・ロイター株式会社
設 立:登記2018年8月1日事業開始 (1872年にロイター日本支局を開設 )
代表者:三浦健人
所在地: 〒105-6210 東京都港区愛宕2-5-1 愛宕グリーンヒルズMORIタワー10階
事 業:情報
資本金:49百万円
社員数:130人(全世界では2.7万人)
~SMBCグループ協力~
『お金とくらしのトリセツ』
講師 :SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 幸田 慎吾さん
テーマ :「資産運用のススメ」
内 容 :イデコ(iDeCo)とは?
個人型確定拠出年金のことを指す。簡単にいうと、国民年金・厚生年金とは別に、給付を受けられる私的年金制度。
イデコの4つのポイント
加入は任意
掛け金は自分の収入から拠出
運用も自分で行う
掛け金と運用益を将来受け取る
イデコのメリット・デメリット
<メリット>
加入は任意 で、銀行などの金融機関で加入手続きが可能
拠出額は自分で決定(決められた範囲内)
拠出した分、税金負担が軽減(人によって異なる)
運用先を選択可能(株式・債券・投資信託など)
運用益は非課税(NISAと同様)
60歳以降に分割または一括で受け取ることができる
受け取り時にも各種控除が適用
(一時金の場合、退職所得控除。年金の場合、公的年金等控除)
<デメリット>
原則60歳まで引き出し不可
運用は自己責任(元本割れのリスクあり)
イデコは、税制優遇がありながら、老後資金の積み立てを目的とした制度。
ただし、中途解約が原則不可のため、老後の資産形成を目的とする方に向いている。
<収録の様子>
※ゲストCEOとZ世代ゲストとの収録の様子
なお、この番組の放送に収まらなかった完全版はAuDee、Spotifyでお聴きいただけます。
・AuDee公式ページはこちら:https://audee.jp/program/show/100000357
さらに、CLUB CEO番組公式のYouTubeチャンネルでは、就活・起業を目指す学生に、このチャンネルでしか聞けない経営者の生の声を配信しています。
CLUB CEOのYouTubeチャンネルをチェックしてみてください!
・公式Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/@CLUBCEO-rm9kx
・トムソンロイター社 三浦さん: [こちらからご視聴いただけます]
■Steenz(スティーンズ)とは?(https://steenz.jp/)
多様性の時代を生きる10代がもつ「自分らしさ」にフォーカスし、その生き様を賞賛し、個性を磨き続けられる社会を実現させるためのメディア・プロジェクト。
■CLUB CEOとは?
「経営者とZ世代をつなぐ未来創造番組」をコンセプトに、毎週日本を彩る『真の』経営者をゲストにお迎えし、経営者の人柄や事業内容に迫るだけではなく、
小学館が運営する10代向けメディアコミュニティ『Steenz(スティーンズ)』ならびに
幼児から中高生・社会人まで教育サービスを総合的に展開する株式会社ウィザスと連携し、Z世代が持つ「価値観」や「社会課題」を経営者と一緒に考え学んでいく番組です。
<番組概要>
番組名 :「CLUB CEO」
放送局 : interfm
放送日 :毎週日曜日 AM7:00-7:55
進行 :ナビゲーター五十嵐彰(株式会社CMerTV代表取締役社長)